日常を過ごしていたある日、思いがけない形で父親の訃報を知ることになりました。
母方の親戚から留守番電話が入っていて、電話をかけ直したところ、父親が数カ月前に亡くなったということでした。
数年前から、両親とは疎遠になっていて、母親から親戚に連絡をしてほしいという話だったようです。
驚きはしましたが、年齢的にも覚悟はしていたので、意外と落ち着いていました。
頭をよぎったのが「相続の手続きはどうすればいいのだろう」ということでした。
疎遠になる前に、両親と将来のことを話したときに、「私は相続放棄をするので、自分たちのお金は自分たちで使い切ってください。」と話していました。
しかし、実際にその時になると、何からスタートしたらよいのか、必要な書類は何か、親族に知られずに手続きできるのかと、様々な心配事があふれてきました。
自分で手続きできる?まずは調べたこと
私が選んだのは「相続放棄」一択。
ただ、調べていくうちに分かったのは、「相続の開始を知った時から3ヶ月以内」に家庭裁判所へ申し立てをしなければならないという期限があること。
「弁護士や司法書士にお願いしたほうがいいのかな?」とも考えましたが、かなりの金額がかかることがネックになりました。
いい方法はないかとネットで調べるうちに、書類さえ揃えれば自分でもできそうだと分かり、まずは自分で動いてみることにしました。
迷ったときに相談した場所

とはいえ、法律の手続きは初めてのことばかり。
書類を提出するのは家庭裁判所であることが分かったので、最寄りの家庭裁判所へ、まずは電話で聞いてみました。
とても親切に相談に乗ってくださり、「こういう書類が必要」「郵送でも提出できる」といった基本的な手順を確認できたことで、漠然とした不安がスッと軽くなりました。
実際の手続きの流れと費用
全体の流れはこのようなステップでした。
1.戸籍謄本などの必要書類を集める
亡くなった父の戸籍(除籍)や自分の戸籍などを役所で取得。
2.「相続放棄申述書」の作成
裁判所のホームページから用紙を印刷し、見本を見ながら記入。
3.管轄の家庭裁判所へ提出
必要書類・収入印紙・返信用切手を同封して郵送。
4.「相続放棄申述受理通知書」の受領
無事に手続きが完了した通知が届き、終了。
本来は、3.の後に「照会書」が届いて返送するようですが、私の場合は、受理通知書が届きました。
照会書(質問書)への回答
裁判所から届いた確認の書面に回答して返送。
こちらは、ない場合もあることが分かりました。
手続きをスタートしてから、受理通知書が届くまで、約1ヵ月でした。
実際にかかった費用
専門家に依頼すると数万円〜十数万円ほどかかるケースもあるようですが、自分で動いたため実費のみで済みました。
収入印紙代:800円
連絡用切手代:110円×2枚 220円/110円×3枚 330円
戸籍謄本等の取得費用:
・戸籍謄本 900円
・除籍全部・個人 750円
・除籍謄本 750円
・定額小為替 500円(300円+手数料 200円)
合計:約4,250円
記録漏れがあるかもしれませんが、かなり低額で、しかも早く終了することができたと思います。
しかも、照会書のやり取りがなかった分、切手220円が受理通知書と共に返送されてきました。
手続きを終えて感じたこと
最初は「家庭裁判所」という言葉だけで身構えてしまい、とても難しそうに感じていました。
でも、期限を意識しながら一つずつ手順を踏んでいけば、専門家でなくても自分で完了させることができました。
受理通知書がポストに届いたときは、大きな肩の荷が下りて本当にホッとしたのを覚えています。
まだ、母が健在のようなので、もう一度は同じ手続きをしなくてはならないので、忘れないようにしておこうと思います。
※人によって状況や必要な書類は異なるため、あくまで私個人の体験談ですが、同じように突然の手続きに戸惑っている方の少しでも参考になれば幸いです。

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